RUIN

さよなら、月の

限界が無いなTOKYOは/廃墟厨は黙るべき

 初めて踏んだ東京の地は、美しいとは言い難いものでしたが、確かにあれだけの人が集まるだけの魅力のある街でした。

 私自身田舎に住んでいるので、羨望しか抱けない部分があるのですがそれも含めて、やはりまた行ってみたいと思える街のひとつになりました。

 

 ぶっちゃけ駅を出た広場に、それなりにゴミが落ちていて萎えましたが、周りのクソ高い建物の閉塞感で、それほど気にならなかったような気もします。

 

 私は廃墟厨なので、どの建物を見ても「これ100年後どうなってんだろ…200年後は…1000年後は…?」と妄想が止まりませんでした。田舎の三角屋根にもそれなりのロマンがあるというものですが、300年も経つともう砂になってるんじゃないかなとか思ってしまいます。言い過ぎですが。砂漠化が進んでれば有り得なくもないかも。

 というか廃墟って3パターン位あるじゃないですか。フィクションによくある、パッと一夜にして人が消えてしまって出来た廃墟。少しずつ少しずつ人が移っていって出来た廃墟。これは実際にありそうなもの。それから、何らかの外的要因により人が逃げたり、殺されてしまったりして出来た廃墟。これは少なくとも日本には無いでしょう。東京って人が消える事の無い街です。実際に見れるか否かで言えば、東京から人が消えていって出来る廃墟ですが、首都であるというのは勿論202…年には東京オリンピックが開催されますし、今では地下にまで色んな機関が張り巡らされています。とにかく東京が中心なのです。東京の廃墟を見る事は生まれ変わっても叶うことはないでしょう…流石に東京にエイリアンが襲来してまでその様を見たいとは思いませんし。

 

 TOKYO、お世辞でなく本当に素晴らしかったです。海は汚かったしフェリーが通ったあとの水面の泡が消えなくて「嘘だろ?!?」と声を荒らげたり、「adidasとスタバ右見ても左見てもあるな?!?」と驚いたりしたけれど。

 

帰りの電車の中で、やっとお家に帰れるなとほっとしたのは内緒です。